最近のこと

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すっぱいカレンダー、「すいかー」の11月もあっという間に終わってしまう。
なんてこった。

東京の我が家にいるのに、まだ、琵琶湖のほとりにいる気分だ。
お寺の茅葺屋根の補修作業を見せてもらった。
下からじゃなく、まさに屋根のすぐ脇で!
葦(よし)で葺いても、ススキで葺いても、稲藁で葺いても、
それが屋根の上にあがると、「茅(かや)」と呼ばれることを初めて知った。
滋賀の近江八幡では、「葦」(よし)で葺く。

職人さんたちが、木槌みたいな道具で葦をトントン叩く音が裏山に響いて、
カラスもカアカア、啼いたりして、
そうしたら、歌声まで聞こえてきた。
屋根の下、
お寺ではその日、近所の人たちが集まって合唱の練習をしていたのだった。
空は青く、目の前に広がっているのは葦の草原で、
泣きそうなくらいに、平和な時間だった。
(すんません、働いている職人さんたちの横で、
こんなにのんきな気分を味わっていました・・・・ワタシ)

茅葺職人が、かっこよかった。
屋根もかっこいいけれど、働く人の姿こそ、かっこいい。
それにしても、葦を差しただけで屋根になることが驚きだった。
私はてっきり、板か何かが裏側にはってあるものだと思っていた。

先月は、「養蚕」だった。
最後の行程を、ぎりぎりセーフで見せてもらえた。
お蚕が繭になったところ。
屋根から吊り下げた木枠の中に、白い繭がきれいに収まっていた。
ぐずぐずしていると羽化してしまうから、
あのタイミングで行けたのは、本当にラッキーだった。
その繭をお湯で煮て、生糸を作るところも見せてもらった。
これまた、しびれた。


こういう昔ながらの手仕事は、
ぎりぎりのところで、生き残っている。
個人の思い、努力でなんとか踏ん張って続けている部分が大きいのだ。
でも、そんなふうに、個人の力に頼っていていいの? と思う。
その人が辞めたら、次がいない。
途切れてしまったら、この日本から消えてしまうかもしれないのだ。

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こちらは、全日空機内誌「翼の王国」11月号。
タミエさんの「おべんとうの時間」です。
滋賀へ行く飛行機の中で、持参したおにぎりを食べながら、タミエさんに再会。
ぶどう農家のタミエさんは、
中学を出てからずっと働きっぱなしで、大変なこともいっぱいあったはずなのに、
好奇心の塊で、何でも挑戦する人で、ひたすら前向き。
雑誌を送った後、タミエさんが言ってくれた言葉。
「あべさんたちが来た後、
なんだかね、自分がおっきくなった気がしたの。
体がじゃないよ」

何よりもうれしかった。
自分のこれまでの人生について、思いつくままに喋ってくれたタミエさんが、
自分自身について、そう思ってくれた。
おべんとうの取材をしていて、本当に良かったと思えた瞬間。

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「旅の手帖」12月号の「喫茶店のあるじ」は、
香川県・こんぴらさんの表参道46段目にある「喫茶ヤオ」さん。
手作りのあんこが絶品。
となりは、老舗写真館。
カウンターの中で珈琲を淹れていても、
お呼びがかかれば、カメラを手にパシャリ。
お茶目な店主の田中さんです。ぜひ、こんぴらさんへ行く方は足を運んでくださいな。
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「暮しの手帖」39
「わたしの仕事」は、自転車屋の杉山さん。
こんなにお客さんが絶え間なくやってくる自転車屋は初めてみた。
結婚の申し込みを5回した、という杉山さんと奥さんの掛け合いの面白かったこと。



つづいては、ウェブ媒体。
「東芝エレベーター」さんの「FUTURE DESIGN」というページで
連載をしている「わっしょいニッポン」

https://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/pr/futuredesign/page-17.html

(東芝エレベーター わっしょいニッポン のキーワードで検索してください)

「深谷シネマ」の看板絵を描いている浅香さんのアトリエにお邪魔しました。
浅香さんは、コンサートのバックやテレビ番組の背景画などを描いてきた画家。
ドリフターズの番組やベストテンの背景画も描いていた、とのことで、
昔のアルバムを見せてもらいながら、なんとも懐かしい気持ちに。
深谷シネマの館長、竹石さんの話も魅力的なのでぜひ読んでくださいませ。















by naomiabe2020 | 2025-11-23 15:05 | 日々のこと | Comments(0)

フリーライター阿部直美のブログ。カメラマンの夫とともに、「お弁当」を追いかけて日本全国を旅しています。日々のちょっとしたことを綴るブログです。


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