体が、まだガタピシしている・・・・。
いいの、いいの、ワタシ頑張ったんだもの、ちゃんとやれたんだもの、
と先週金曜日のことを思い出しては、しばし余韻に浸る。
ああ、本当に良かった。無事にやれて、自分えらかった。
いくらでも、自分を褒めてやりたい。
なんと、その日の起床は午前2時30分。
3時30分に家を出て、取材のはじまりが4時30分。
築地場外市場の、某商店に一日密着だ。
前の日は、逆算しながら生活した。
原稿を書きながら時計と睨めっこして、
夕飯は6時と決め、その前に風呂に入って、8時には布団に入る、と決める。
真面目なワタシは、ちゃんと実行。
でも、緊張して途中で何度も目が覚めて、そのたびに更年期のホットフラッシュがやってきて、
あついの、さむいの、を布団の中で繰り返して、気づけば2時半。シャキッと起きる。
たらこおにぎりをしっかり腹におさめ、サトルさん、よろしくお願いします、と車に乗る。
(3時半に車を出してくれる夫には、感謝しかない・・・普段彼が早朝に撮影に行く時、
私は起きて送り出すこともしないんだけど。ごめんよ、とこんな日に思う)
4時30分の築地場外市場に到着して、うおー!と目を見張った。
路地が、明るい。
あっちの店こっち店がシャッターを開けて動き回っている。
なんだ、この活気。おはよう、の挨拶があちこちで飛び交っている。
5時になったら、近所の人がもう普通に買い物に来た。
大寒波の日だったから、
その対策だけは万全に、と思って着ぶくれだるま状態だ。
(これも前の日、どこまで重ね着をできるか、どの組み合わせが一番あったかいかをやってみた)
朝の4時半も寒かったけれど、
日の出前が一番寒い、と言うのは本当で、朝6時半頃はキーンと冷えた。
この取材、ずっとかくれんぼ状態だ。
カメラマンのキッチンさんが、レンズを向けた方向でぼけーっと立っていることしばし。
目があって、お、ごめん、と逃げるのだけど、なにせだるま状態で動きもとろくなってくる。
キッチンさんがカメラを向ける店主の女将さんが、これまたフットワーク軽く、
商売をやるというのは、こういうことなんだ、と感心してしまうくらいなのだが、
それを追って小走り気味のキッチンさんと、そのレンズの中に移りこまないように逃げる私と編集さんで、
なんだかずっと、かくれんぼだか追いかけっこだかを繰り返しての、一日だった。
朝4時半から、午後2時すぎまで。
私は見逃したくないし、言葉を聞き逃したくないので、
なるべく女将さんの近くにいたい。
だから、取材の日はカメラマンとのせめぎ合いみたいになる。
それも、取材の醍醐味か。
築地場外市場は、邦人客で溢れかえっていた。
まさかここまでとは思わなかったので、びっくりしてしまった。
金魚のフン、みたいに女将さんを追いかけ回しての取材。
それを受け入れてくださったお店の皆さんと、なにより女将さんに感謝。
ありがとうございました。
いい取材だった。
築地場外市場という、特殊な場所ならではの人間関係が本当によく感じられた。
取材の後、ここ数日というもの、
朝7時に目が覚めると、
ああ、女将さんはもう箱詰めした商品の第一便を運送屋さんに運んだ後なんだな、
ひと仕事終えたんだなあ、と布団の中で思って、頭が下がる。(寝てる状態だけど)
あそこで働くみなさん、何時に寝てるんだ?
何時に起きているんだ?
ホントに、心の底から凄いと思う。
私はたった一日のできごとを、いつまでも噛みしめているわけだけれど、
築地の人々は、毎日毎日、あの場所であのペースで生きているわけで、
なんだか、スピード感が違う。
ワタシなんて、かたまった体が、まだ戻らない・・・
この日の様子は、5月末発売の「暮しの手帖」で。
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