11月3日(日)は、鎌倉女子大学・高校生新聞社が主催している
「おべんとう甲子園」の表彰式があった。
13回目を迎えた今年、応募は11,269作品!
毎年、増え続けているところが嬉しい。
高校生が、誰かのために(または自分に)作ったお弁当を写真に撮り、
300文字で「お弁当に込めた想い」を伝える。
毎年、秋になると荒選考を通った作品が我が家に届くのだけれど、
ひとつひとつに「家族の物語」があるよなあ、と思う。
「からあげ」にも「卵焼き」にも、その家ならではの味があるはずで、
どんな味かなあ、とすごく気になる。食べたくなる弁当ばっかり。
つまり、みんなすごく頑張っていて、
いやいや、おかず入れすぎでしょう、と突っ込みたくなったりする。
はい、お弁当甲子園は、料理選手権ではないのです。
無理は禁物。
普段料理なんかしたことがない、という高校生が、
自分のできる範囲でやればいいのですよ。
例年、表彰式は鎌倉女子大の文化祭「みどり祭」の時に行われるので、
キャンパス内がお祭り騒ぎで、とっても賑やか。
この大船キャンパス、もとは東映の大船撮影所だった場所ゆえ、
山を背に広大な敷地は自然がいっぱいで、本当に気持ちがいいロケーションだ。
過去、コロナ禍には表彰式ができなかったこともあった。
懇親会をできなかったこともあった。
今年はその両方ができて、本当に良かった。
表彰式は、ひとりひとりに賞状を手渡すいわゆる式典で、
これはなんだか緊張する。
北海道や山形、群馬、愛媛など各地から来てくれた高校生たちが、
背筋をぴんと伸ばして、席についている時、
特別審査員として参加している私たちも、やっぱりかなり緊張している。
式典って、そういうもの。
賞状の渡し方を間違えたらどうしよう、と事前に廊下で練習もした。
(私たち夫婦も、特別審査委員賞の賞状を手渡す役目を与えていただいております)
名前の読み方の確認、「あれ、本文のなかに”頭書のとおり”ってあるけど、ずしょ? ああ、とうしょですね」
なんていうやりとりも。(恥ずかしい)
そもそも、読み上げる時に「賞状」の部分から始めるの?
(あれ、表彰状じゃないの?どう違うの? )
改めて考えてみると、わからないことばかり。
(以下同文にしてしまったので、頭書は読まなかったけれど)
だって、人生で賞状をもらったのなんて、はるか昔のことだ。
高校生たちの方がもらい慣れていて、堂々としていた。
サトルさんなんて、朝からトイレの回数がすごかった。
家を出る時、途中の乗り換え駅で、大船について喫茶店でお茶している時、
大学についてすぐ・・・・「おれって、なんでこんなにトイレに行くんだ?」と自分で驚いていたので、
「そりゃあ、緊張してるんでしょ」と言っておいたけれど、年をとったからなのか。
表彰式の後の懇親会が、毎年本当に楽しみだ。
ここでは飲み物と軽食が用意されて、立食形式で自由にお喋りできる。
私は最近、乾杯の音頭をとる役目を仰せつかっており、
ここまでは緊張が続く。
サトルさんは、懇親会の途中から始まる「受賞者へのインタビュー」という大役を担っており、
ずっと緊張が続く。
過去には、表彰式の時にこのインタビューが組み込まれた回もあった。
あれ、違う。
以前はサトルさんからの「講評」という形だったのだけれど、
ひとりひとりに喋りかけていたら、時間が押して押して、
周りのスタッフの顔色が変わっていき、
閉会時間がずれ込んで、「閉会の辞」をとばしてしまったこともあった。
ひゃー焦った。
今となっては、懐かしい。笑い話だ。
そこから、「講評」は鎌倉女子大の先生方にお任せして、
サトルさんは、受賞者インタビューをする役回りになっていき、
それだったら、式典中ではなく、懇親会のリラックスした場で、という流れに変わっていった。
こういう臨機応変さが、いいなと思う。
鎌倉女子大と高校生新聞のスタッフの皆さんが、その時々でベストな流れを考えていく、
手作り感満載のイベントだ。
その年ごとに、「お弁当甲子園」は進化しているかんじだ。
そんなこんなで、昨日の受賞者インタビュー。
これが、本当に楽しかった。
今回参加してくれたのは、
北海道、山形、群馬、愛媛、神奈川、東京、福岡の高校生たち。
付き添いのご家族や先生も一緒だ。
ひとりずつマイクを向けられると、
自分の言葉でしっかり喋っている高校生たちが、本当にステキだった。
なにしろ、おべんとうだ。
肩ひじ張った話ではない。
お父さんがたまに作ってくれるお弁当には、海苔で数字が書いてある。
友達と一緒に、なんだろうと考えたら、自分の名前だった、とか。
紅ショウガが好きじゃないけど、いつもお弁当に入ってるんです、
という子に、隣にいたお母さんが、お父さんのお弁当に入れるついでに入れちゃう、
と笑っていたり。
お弁当を通して、ほんのちょっとしたことだけれど、家族が見えてくる。
他の子のエピソードに、皆がじーっと耳を傾ける。
笑ったり、関心したりする。
将来の夢を、教えてくれた子もいた。
ほんの数時間だけれど、
たまたま出会った人たちが、「おべんとう」という話題を共有する。
なんだか、すごく良かった。
人と過ごす、喋る、というシンプルなことが、こんなにいいもんだ、と思えるのは、
コロナを経験したせいもあるし、ネット社会になってきたせいもある。
いい時間だった。
参加してくれた皆さんも、楽しい時間だったと思ってくれたら嬉しいです。
こんなに面白い企画に長年参加させてもらっていることに、感謝!

校内に展示してあったパネルの前で。
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