ここ数年、秋といえば「おべんとう甲子園」。
サトルさんとワタクシ、審査員をやらせてもらっている。
今年で第12回目を迎え、(毎年じわじわと応募数が増え続け)
今年はついに、一万超えの11,163作品。
なんだい、そのおべんとう甲子園っていうのは? とお思いの方、
はい、簡潔にご説明いたします。
参加できるのは高校生。
誰かのために自分でお弁当を作り、写真を撮る。
おべんとうに込めた想いなどを、文章にまとめる。
写真と文章で応募。
主催は、大船にキャンパスのある鎌倉女子大学。
毎年、荒選考を通過した作品を、
ひとつひとつ、丁寧に見ていくのがこの時季の楽しみになっている。
おべんとう甲子園は、料理自慢とも違う。
手の込んだ料理をきれいに詰めればいいのかといえば、そうではない。
おべんとうって、丸一日かけて作るものではないし。
見栄えや手の込み具合よりも、その人らしさが出ているかどうか。
(でもきっと、”○○らしさ”なんていうのが一番厄介なのだ)
おべんとう箱の中を覗くというのは、
やっぱり家庭の中を覗くことと同じだな、と思う。
高校生は、素直に自分の身の周りのことを書いていて、
思わず笑っちゃうこともあれば、胸が痛くなることもある。
卵焼きは、みんなのおべんとうに入っている馴染みの一品だ。
でも、そこにはいろいろな物語があるのだなあ、と今回しみじみ思った。
小学生の頃に亡くなったお母さんが作ってくれた卵焼きの味を、思い出しながら作る子がいる。
男の子が作った弁当は、どーんと卵焼きが主張していた。
やけに大きいぞ、なんでだろう、と文章を読んでいくと、
食物アレルギーがあった小中学校時代、
お母さんが給食と同じメニューのお弁当をいつも作って持たせてくれた、とのこと。
卵焼きは母の好きな食べ物なのに、自分がアレルギーになってから食べている姿を見たことがなかったので、
アレルギーが完治した今、お母さんのために大きな卵焼きを焼いてプレゼントします、という。
11月はじめに鎌倉女子大であった授賞式は、
入賞した高校生たちが、全国各地から集まった。
作品を見て、どんな子なんだろう、と想像していたもんだから、
おべんとうの写真と、その子を交互に見て、「おお!」といちいち感激。
コロナ禍にはできなかった懇親会も復活して、
皆でおいしい食事をいただきながら、おしゃべりもできた。
サトルさんの受賞者インタビューもなかなか良かった。
今年は、時間配分、時間配分、としつこく耳元で囁き、
本人も、わかってる、俺、喋り過ぎないから、と何度も念仏のように唱え、
いざ本番。
ひとりずつマイクを向けて高校生に喋ってもらう。
照れ臭かったと思うけれど、皆とてもいい顔をしていた。
おべんとう甲子園は、こちらから。
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