高知県の四万十川、といえば、
沈殿橋から子ども達がダイビングしている映像・写真が目に浮かぶのだけど、
本当に、飛び込みたくなる川なんだ。

今回行ったのは、四万十川の中流域。
周りは山なので、どこも道はくねくねしていて、
四万十川に流れ込む支流と出合う。
それらの、なんとも魅力的なこと!
取材の日、自家製のお茶をご馳走になった。
川の流れるすぐ脇で、やかんで沸かしたお茶を竹のコップに注いでいただく。
なんとそのコップ「今朝、家の前の竹を割って作ってきたよ」というもの。
竹はすぐにカビが出るし色が変わるから、鮮度が命。
「青いのは、今日だけだからね」ということで、
”竹のコップの旬”も味わう。
自家製のお茶、と聞いて、摘んだ茶葉を近所の製茶工場のようなところに持っていってお茶にしたのかな、
と思ったら、「ぜんぶ、自分とこでやるんだよ」という。
手で摘んで釜で煎ったら揉んで(これは専用の機械があるそう)天日に干す。
昨日、その一連の作業をしたそうで、
私がいただいたのは、今年の一番茶!
何とも爽やかで、フルーティな味わいだった。

手作り茶と言えば忘れられないのが、やっぱり高知県だ。
もう何年も前、リトルヘブンの取材でかなりの山間部を訪れた時に、
やっぱり手作りのお茶に出会ったのだった。
季節はちょうど今頃。
おばあちゃんたちが、自宅前のお茶の葉っぱを摘んでいた。
最初は、何をしているのかわからず尋ねると、
「お茶摘みだよ」と言われて驚いたのだった。
お茶といえば、テレビなんかで見るように、
腰位の高さに刈り込まれた茶畑が一面に広がっている、という風景を想像していた。
こんなに、身近なところにお茶の木?
それを摘んでお茶にするの?
見ていたら、茶葉を煎った後、力を込めて手でゴンゴンと揉みこんだ。
そして、玄関前に干した。
お茶も農作物なんだなあ、と思ったのだった。
あの時にいただいたお茶の味が、ずっと忘れられなかった。
たまに地方の道の駅で、こういう手作りの素朴なお茶を見つけることもあったけれど、
そんな機会は、滅多にない。
今回私がお茶を絶賛したもんだから、
お土産にもいただいてしまった・・・・!

1匹200円、と書いてある上の写真は何でしょう??
なんと、養殖のあめご(あまご)の無人販売です。
野菜の無人販売はどこにでもあるけれど、
魚っていうのは、見たことも聞いたこともない。
生け簀があって、谷から引いてきた水がかけ流し状態で流れていて、
あめごが泳いでいた。
これは、知る人ぞ知る(というか、たぶん超地元の人しか知らない)穴場スポット。