★3月〇日
娘とふたりで、群馬の実家へ。
途中でうなぎ弁当を3個買う。
いつものように、母はぬか漬けを用意してくれていた。
きゅうりとかぶ。
更に盛られたみずみずしいきゅうりは、おいしい。
ただ、恐る恐る掘り返してみると、
前の日に食べ残したと思われる、しおれたかぶときゅうりの層を発見。(やっぱり!)
見なかったことにして、上の層だけをいただく。
最近の母の一番のお楽しみは、孫とやる将棋と決まっている。
将棋なんぞ、私はやったことがない。
なぜ娘のヨウができるのか疑問。
「おじいちゃんと一度やったら、おじいちゃん、すごく強かったんだよ」
と言うのだが、父が将棋をやった姿なんぞ、見たことさえない。
テレビの将棋番組を熱心に見ていたのは覚えているのだが、
あれを面白がっていたとは、知らなかった。
母が将棋を指せるとは、これもまた知らなかった。(しかも、好きだなんて)
父は晩年暇を持て余していたのだから、母とふたりで将棋を指せば良かったのだ。
(そんなふたりを、全く想像はできないけれど)
「にくたらしいんねー」と、ヨウが駒をすすめるたびに、母が言い、
「やだー、おばあちゃん、それだめだよー」と、妙な駒の進め方をする母にヨウが声をあげる。
微笑ましい。
これだけで、帰省して良かったな、と思う。
娘の役割を果たした気分。これで十分、と思える。
★3月□日
近所のドラッグストアに買い物に行き、ご近所の知り合いにばったり会った。
ヨウが小学生の頃、同じ地区のお母さん同士で集まる機会がたびたびあった。
ハロウィンのイベントを一緒に企画したのが、懐かしい。
たまーに、自転車ですれ違うと「こんにちはー」とあいさつする程度だったのだけれど、
店の中でばったり会ったこともあって、
「元気にしてる?」と、会話がはじまる。
あちらは、娘ふたり。
なんと、この春にふたりとも家を出るのだという。
地方の大学への進学が決まったそうだ。おめでとう!
「今はバタバタしているけど、4月になったら夫婦ふたりになっちゃう」
と言うので、「うちもね、去年の春に娘が地方へ行っちゃったから、夫婦ふたり暮し。
なんか、老後みたいになっちゃってー」と。
寂しくなるね、うん、実際に寂しいよ、
なんか、がっくりきちゃうよね、うんうん、ホント・・・・・と喋りながら、
涙目になってしまう。
群馬で育った私は、18歳の春は、親元を離れてどこかへ旅立つ、というのが当たり前だったし、
周りもみんな、そうだった。
でも、東京で暮らしていると大学進学で地方へ行くというケースは珍しく、あまり聞かない。
親側の気持ちを共有する相手が、周りにいなかったので、
なんだか、同志を得た気分。
また、彼女にばったり会いたい。
その後の近況報告など、聞きたいなあ。
寂しいよね、うんうん、ホントに寂しいよね、と言い合えるだけでいいのだ。
★3月〇日
そうこうするうちに、娘は大学のある街へ帰っていった。
見送りに、空港へ。
搭乗前、3人でデッキに出てサトル父ちゃんが握ったおにぎり&ゆでたまごを食べる。
がんばれ、娘よ。
★3月15日
今年もまた、締め切り日に確定申告を提出。
ああ、綱渡りの日々。
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