娘のヨウが、大学生になった。
入学式は学生のみの参加で、15分の式典
(なんとも、びっくり。そこまで短縮できるなんて!)
親は門のところで見送って、家に帰ってネット配信で見た。
この春から地方で1人暮し。
部屋を整えるために、私たちも一緒に行ったのだけれど、
「取材じゃなくて、こうやって3人で旅するのって記憶にないんだよねー」と娘に言われる。
本当にそうだ。いつだってカメラ機材の大荷物で移動してきた。
私は私で「ICレコーダー持ったっけ?」と、
何度もバッグの中を確認して「あ、違うんだ」と。
そのかわり、掃除機で圧縮した洋服やらタオルやらをぎゅうぎゅうに詰め込んだバッグをいくつも抱えての旅となる。
大学近くのスーパーは、親と子のペアがわんさかいた。
みなさんのカゴの中は、調味料各種、米の袋、ティッシュやらの日用品・・
ああ同胞よ、と親しみがわいてくる。
母ちゃんたちは、さっさか歩いてカゴに商品を入れていき、
子どもたちは、買い物がまだ板についておらず、なんだかもじもじとくっついて歩いている感じ。
ガスの開栓、ネット工事、家電が次々と届き、
ニトリの組み立て家具が届き、そういうのを全部組み立てて、ようやく暮らせるようになり、
記念すべき最初の日の晩ご飯。


ごはんと味噌汁は、娘が。
肉と野菜炒めは父ちゃんとふたりで。
プロパンガスは都市ガスよりも割高なんだよ、とガス屋さんから聞いた娘は、
さっそく「お湯はもったいないからだめ。水を使って」と宣言。
ガス代が高くなっては悪いから、この時期まだ手がちぎれそうに冷たい水で手を洗う。
いつものクセで、お湯の方に蛇口をひねると、ぶおーんと給湯器がうなるので、
そうなると娘が、あ、という顔をする。悪いねー、と水のほうをひねる。
ところがサトル父ちゃんときたら、トイレの後、外から帰った後、食器を洗う時、
どんな時も、じゃーじゃーとお湯を出すもんだから、まったくもう、と娘に怒られる。
トイレだって「誰? 電気つけっぱなしは?」と娘に言われる。
それまで、そういうことに無頓着だったのは娘なのに、
急に頼もしく見える。
限られたお金でやりくりしなくちゃいけない、と思えばそりゃそうだよね。
そもそも、電気やガス、水道を私は最近無意識に使いすぎていたなあ、と反省。
最後の日、娘を学校に送り出してからふたりでスーパーで食材を買い、
冷蔵庫に補充しておいた。
茹でたホウレンソウとアスパラ、漬物、ヨーグルトに納豆。
父ちゃんはハッシュドビーフを作りおき。
後ろ髪をひかれながら、私たちは東京に帰ってきた。
その夜、
新しく友達になった子と一緒に家で食べたよ、と連絡がきてホッとする。
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