この春、(あれ? もうすでに、春の気配?!大丈夫?間に合う?)
本を出版します。
ずばり、東京商店夫婦!
東京で商店を営む夫婦を、この4年半かけて取材、
交通新聞社が発行している「散歩の達人」にて連載をしてきた。
取材している私たち、カメラマンとライターも夫婦。
夫婦で夫婦の取材をする、というのはなかなか面白かった。
それまで、私たち夫婦は「弁当の人」を常に探し回ってきたのだが(かれこれ18年以上も!)
そこに、「商店をやっている夫婦」も加わって、いつもきょろきょろ人探しである。
商店というのは、家族経営が多く、親から子へと引き継がれていくもの。
このふたりは夫婦に違いない、と思いながら声をかけたら、パートさんだった、残念、とか、
奥さんはノータッチで親子で経営していた、とか、
どうしても奥さんが写真は嫌だと言っている、とか(大抵、女の人がノーの場合は取材はノーである)
人探しというものは、なかなか一筋縄ではいかない。
そんな時には、担当編集者のKさんが、とにかく頼りになった。
「散歩の達人」という雑誌は、その名の通り、散歩目線の雑誌なのだ。
情報誌であるけれど、車でひゅいーっとドライブだぜ、の感覚ではなくて、
あくまで、てくてくと歩く目線。その時間の流れで、店や街が紹介されている。
そんなわけで、編集者はたぶん相当歩いてきたはずで、
Kさんの持っている情報も、自分の足で確かめたものだからとても信頼できる。
ああ、どれほどKさんが担当編集者で心強かったか。
連載は、あと1組で終了が決まっている。
淋しいなあ。
そして、連載をまとめるのが、今回の本である。
やはり、連載という形をとらなければ、なかなかこれだけバリエーションのある夫婦には会うことができなかったと思う。
今回、本のデザインをアートディレクターの寄藤文平さんが引き受けてくださることになり、
事務所へお邪魔した。
いやあ、びっくりした。
いろいろ、こちらの思いなどを話し、雑談をしていくなかで、
寄藤さんが鉛筆を手にすると、するするっとイメージを形にしていく。
彼の発想、アイデアがとても面白かった。
了くんの写真と私の文章で、ある意味私たちの頭の中では出来上がっていた世界みたいなものが、
寄藤さんが加わって、全く違う景色に見えてくるのだった。
紙の本は、そういう冒険ができる。
紙質、色の使い方、デザイン、手触り、重さ、形・・・・ああ、本ってすべてが揃ってのものなのだ。
了くんが、家に帰ってから言った。
「寄藤さん、夫婦のポートレート写真を見ながら、”みーんな美男美女ばっかりですよねー”って言ったよね。
最初にあれ聞いた時、寄藤さんにお願いできてよかったなって、まず思ったんだよね」
そうなのだった。私も、同じことを思った。
たまたま出会った、商店の夫婦なのだけれど、
どの方も、本当にいい顔をしている。
私はインタビューをしていると、なんてかっこいいんだ、と惚れそうになり、
美男だな、とか美人だな、としょっちゅう思うのだけど、
その私の思いは、サトルくんが撮る写真にも現れていて、
あとでふたりで、美男美女だったねえ、と言い合う。
そこを、寄藤さんも真っ先に感じてくださって、
なんだか、こういうのは嬉しい。
人の顔ってつくづく、「つくり」の美醜ではない、と思っており、
いい顔に、つい惚れてしまう。
ああ、そうだ。顔の話ではなく、本の話でした。
「東京商店夫婦」まだ先ですが、みなさんどうぞよろしく!
また、進み具合を報告します。
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