千葉県・房総半島の南に位置する、館山市へ。
取材先に挨拶をしたのち、ロケハンで海へ行くことに。
こんな時だし、道の駅でお弁当を買って、海で食べようということになった。

こちらは、翌日の昼ごはん。
撮影の合間、やはり同じ海岸にて弁当タイム。
しかし!!
青い空の下、気持ちよくおにぎりを頬張っていたその時、
背後から、バサッと何かが影のように被さってきて、私の左手に衝撃が!
皆さん、おわかりでしょう。
そう、トンビ。
左手に食べかけのおにぎり、右手で箸を持ってナスのチーズ焼き(ちょっと斬新な総菜だった)をつまんだ時だ。
あまりのスピード技で、ぎゃあ、と叫んで辺りを見回した時には、
ヤツの姿はなかった。
わたし、人間じゃなかったら、一発で食べられちゃうタイプだろうなと思う。
おにぎりは無事だった。(とはいえ、かじりかけのそれは、さすがに残した)
私の手も無事だった。(傷なし)
よくもまあ、ナスをつまむ時のあの一瞬をついたものだ、と感心してしまった。

「望洋丸」を発見。
「これに、乗ってたんだよなあ」とサトルくん。
彼が乗っていたのは、何代か前の望洋丸だけれど、「同じ感じだったなあ」と嬉しそうである。
中学を卒業したサトルくんが、当時の海員学校、いまでいう「海上技術学校」に入って、
船員になるための、勉強をした船らしい。
ちなみに、トンビに狙われた「沖ノ島」の沖を、
彼はその時代に、ぐるっと泳いでいたという。
学校近くの砂浜から2列になって、行って戻って数キロの遠泳。
「よっぽど疲れたら、船が伴走してたから、それに乗らせてもらうんだけどさー、俺は泳いだよ」と。
なんとも、恐ろしやー!
「7月になると、午後毎日泳いでたんだ」と、こともなげに言う。
今は、どうなんだろう?
海の男だった人が、弁当の人、になっている。

これは、おまけ。
エレベータに乗ったら、こうなっていた。
4人で背中を向け合うのね。
やってみたら、立たされんぼの気分になった。