年末、こんなふうにミカンと一緒に上甲さんからのプレゼントが届いた。

「わしは、みかんの箱に合わせてなうけえ、みかんを送る時に一緒に送るよー」
との言葉通り、大胆に入っていた。
みかん、甘酸っぱくておいしくいただいた。
そして、古代米の稲穂は、淡い紫色で奥ゆかしさがあって美しい!
しめ縄用に、上甲さん自らが稲を作り自分で手刈りしている。
実は今発売中の家庭画報の表紙(小さい版のほうの雑誌)の鶴は、上甲さん作。
そしてページをめくってみると、上甲さんを取材した2ページも!


「雑誌に出とるから、見てくれなあ」と言われて、本屋に走った。
「雑誌に出てから、大忙しじゃ。わしの電話が鳴りっぱなしじゃった」とのことで、
この年末ずっとしめ縄作りに励んでいらっしゃると思うのだが、
何年も前に取材に訪れた私のことをいつも思い出してくださって、
こうして、送ってくれる。
サラメシに夫が出れば、「テレビで見たでー」と電話をくれることもある。
大きな声で、がっはっはと笑う上甲さんは、年々若返っている感じだ。
跡取りがいないことが上甲さんの気がかりなのだが、
最近は、県内の大学生たちが上甲さんのもとを訪れて、しめ縄飾りを一緒にやっていると聞いた。
そうしたら、「なんと、わしに弟子入りしたいって人が現れたんじゃー」とのこと。
「そげんことになったら、あんた、また取材しに来てくれや」
と言うから、喜んで!と返事をした。
さて、どうなるのかな。
うまくいきますように。
「あんた、去年の写真見たら裏表で玄関に飾りよったなあ。今年は間違えんと、ちゃんと飾るんよ」
「はーい」
ブログというものを始めて半年。
どんな方が見に来てくださっているのかなあ、と想像しながら、
細々と、のんびり気ままに書いてきました。
お付き合いくださって、ありがとうございました。
コロナ禍で大変な状況ですが、どうぞ体にお気をつけて。
2021年が、皆さんにとって良い年となりますように!
あべなおみ