山本温さんの木版画展「TSUKIJI 築地百景-α」
豊洲市場内の「銀鱗文庫」で2020年12月28日~2021年2月15日まで開催です!

実は、豊洲市場にある資料室「銀鱗文庫」の責任者・福地さんのインタビュー取材をこの年末に行った。
これまで築地市場の頃も、豊洲市場に移転してからも、市場という場所は、
足を踏み入れる勇気の持てない、
怖そうな、自分など完全に場違いな、かなりハードルの高い場所だった。
だって、そうだ。
朝の3時4時からセリをして、仲卸の方々は切れ味抜群の包丁でおっきな魚を捌いて、
トラックが荷を積んで全国へ一斉に動きだし、テレビで見たターレという乗り物でおっちゃんたちがせわしなく場内を行き来する、そういう場だ。
私はその時間、いつも布団の中である。
好奇心はあっても、そうそう簡単に出入りできる場所じゃない。
と思っていたのだけれど、水産仲卸の方々が運営している「銀鱗会」の資料室
「銀鱗文庫」の存在を知り、さらにそこの責任者である福地さんという女性が、
編集者から仲卸の世界に飛び込み、今は資料室の責任者をやっていると知り、
これは絶対に面白い、話を聞かなきゃ、と思い立ち取材を申し込んだ。
まだ記事になっていないので、詳しいことは後ほど。
サトルさんの隣が、福地さん。
コロナでマスク着用が厳しくなっているので、写真の時だけ「いっせーのせ」で一瞬マスクを外しての記念写真。
その「銀鱗文庫」で、山本温さんが年末に版画展をやる、と知って、びっくりしたのだった。
温ちゃんとは、5年前に一緒に丹波・篠山(兵庫県)の冊子を作るので旅をしたことがある。
5年ぶりの、嬉しい再会!


温ちゃんが描いてくれたインタビュー風景。
私、前のめり! ははは。にじり寄っていくところ。
あの旅では、編集のカオさん、写真家の千倉さんも一緒、女4人、
あっちへこっちへ、気の赴くままに、好奇心のままに、車を走らせ歩いた旅だった。
そして、今回の温ちゃんの個展。
築地から豊洲へ市場が移転するにあたり、消えてしまう築地市場の風景を残したい、という思があったものの、
部外者が簡単にうろうろして、写真を撮影するなんて難しい。
(私など、考えただけで怖気づく)
温ちゃんは、当時の築地市場内にあった喫茶店に潜入!
バイトをしながら、常連さんたちとの関係を築き、エプロン姿で市場を歩いて写真に収めた。
それが、今回の作品です。
温ちゃんの版画は、なんだかじんわりと郷愁のようなものを感じます。


カレンダーやはがきの販売も。
ぜひ、豊洲市場内にある、「銀鱗文庫」へ足を運んでくださいね。