庭いじり日和

原稿をひとまず書き終えて、もう何もしたくなーい、机に向かいたくなーい、
という時、「そうじ」に向かう。
トイレ、ふろ場、洗面所の水回り3点セット、をやる。

・・・・・と書いてみて、むむむ、削除しようか、と思った。
恥ずかしい。普段みなさんが、日々やってることじゃありませんか。
水回り3点セット? そりゃ、毎日やってるよ、と言われそうだ。

どうも最近、バタバタ過ごしていたせいで、水回りがどんよりしていた。
歯を磨きながら、風呂場で斉藤和義の歌を口ずさみながら、
目に入るものが、美しくない。
見て見ぬふり、というのもしんどいのだけれど、気づけば一日があっという間に終わってしまい、
時間に少しでも余裕があるなら、布団に潜り込んで読書をしたいので、
いいや、いいや、明日にしましょ、できてしまった。
ようやく本日、掃除に着手。

そして、余力があったため庭仕事にも着手。
(庭、と言ってしまったけれど、車を停めているその周りの部分です)
落ち葉をザックザックとかき集め、
地面が見えたので、ようやく球根を植えることができた!やった。

我が家は借家で、お隣が大家さんである。
庭の柿の木もモクレンも、大家さんが植えたもの。
その葉が全部落ちるタイミングで、毎年チューリップやスイセン、ヒヤシンスの球根をあちこちに植える。
春、ドクダミがはびこる前、ひょっこり顔を出すチューリップたちがかわいい。

今年は、椿の白い花がたくさん咲きそうで楽しみにしている。
実はこの椿は、例年あまり咲かない。
「どうしてかしらねえ」と、お隣(大家さんとは逆)のおばあちゃまが不思議がっていたのだけど、
「うーん、どうしてかなあ」なんて、思わずにごしてしまった過去がある。

大家さんが、絶妙なタイミングで剪定をしちゃうからである。
悪気はないのだ。いや、親切心でやってくれるのだ。
でも、花芽がついている時にも、かなり大胆に刈り込んで、
あちゃーっと思ったこと、しばしば。

大家さんちのミカンの木には、今年1つも実がなっていないし、
柿も実が赤くなる前に全部切り落としちゃったし、
キンモクセイも、ほとんど花が咲いていなかった。
好みの問題だろうと思う。
バサッと刈るのが好きなのだろうか。
でも私は、柿は赤くなるまで残して欲しいなあ、といつも思う。
(うちの柿と違って、お隣のは甘い柿だ)
落ちて汚れるのが嫌だと言っていたけれど、
ここらへんは、鳥たちがやってくるからだ。

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こちらは、千両。
落ち葉を集めながら奥へ入っていったら、アジサイの脇に見つけた。
気づけば庭のあちこちに千両が。
私が植えた覚えはないから、鳥だ!
なんて、愛おしい。

ちなみに、仕事が嫌になった時、気分転換で料理をするのが夫だ。

よく、「夜中にコトコトジャムを煮てました」とかいう人がいると、
へえ、おっしゃれーと思っていたけれど、私にはあり得ない。

彼はこの前、カレーを作っていた。(らしい)
というのも、朝起きて台所へ行ったらカレーの匂いがして、
鍋いっぱいに入っていた。
「深夜のカレーだ!」とか言ってた。
その日の娘のおべんとうのおかずがなかったので、
こりゃラッキーと、ホットジャーの中にカレーを入れて持たせた。

彼は、どんなに家の周りが草ボーボーでも、反応しない。
人には、やりたいことと、あんまりやりたくないことがあるのだなあ、と思い、
うちは、夫婦がタイプが違うから、まあよかったかもと思う。













by naomiabe2020 | 2020-12-06 17:34 | 日々のこと | Comments(0)

フリーライター阿部直美のブログ。カメラマンの夫とともに、「お弁当」を追いかけて日本全国を旅しています。日々のちょっとしたことを綴るブログです。


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