のんびる

縁、というものは不思議だ。

「のんびる」は、気づいたら我が家に届いていた。
というのも、きっかけが思い出せない。
うちは、生活協同組合「パルシステム」の会員で、
毎週同じ曜日に、爽やか系の男性スタッフが注文した野菜や肉などを届けてくれる。
「のんびる」は、パルシステムが隔月に発行している雑誌だ。
たぶん、牛乳や醤油を注文するときのように、注文用紙にしるしをしたはずで、
だからこそ、「のんびる」が定期的に届くようになっていたのだが、
最初は、あれ?これっておまけ? と思った。

何度も届くうちに、自分が定期購読をしていることに気づいた。
お金、かかってたのか、とそこで一瞬考えたのだけれど、
いつも内容が良かったので、そのまま購読を続けていたところ・・・・・・

この夏、「のんびる」の編集部から取材のお願いが舞い込んだ。
「おべんとうの時間がきらいだった」を読んで、ぜひお話を聞きたい、とのこと。
「のんびる、とってますよ」と伝えると、
「取材をお願いした相手に、読んでますって言われるのは初めてです」と、逆に驚かれた。

のんびる_c0402074_17094742.jpg
のんびる_c0402074_17095126.jpg


インタビューをしてくださった濱田研吾さんが、
私が伝えたかったこと、「家族についてのあれやこれや」をまっすぐに掬い取ってくれて嬉しかった。
「蓋をした家族との日々をあけたとき」というリードに、
ああ、そうだった、私はようやく蓋を開けたんだった、と思った。

世界でたったひとりの私の姉妹、キムと一緒の写真も載せてもらった。
アメリカの高校留学時代、キムと同じ屋根の下で暮らして、思春期のふたりの関係は本当にひりひりするようなものだったけれど、
社会人になって私がアメリカを訪れた時、ホテルに真っ先に会いにきてくれたのだった。
その時の写真がこれだ。
大人になるって、いいな。
つくづくそう思う。

のんびる_c0402074_17270983.jpg
こちらは、記事を書いてくれた濱田さんが、後で送ってくれた写真画像。
「ネギ畑になっちゃいました」とのコメント付きで。ほほほ。
嬉しいです。インタビュー前に、こんなふうに読んでくださったとは・・・・・。


「のんびる」11・12月号は、「コロナとこども」特集です。
「在日外国人の親子はどうしてる?」は、茨城県のブラジル人、フィリピン人が多く暮らす常総市の保育園を、
ライターの棚澤明子さんが取材。
ほかにも、ひとり親家庭のサポートをしている「立川みらい」という団体のとりくみや、
子ども食堂のリポートも。
「のんびる」は、この社会の中で大きな声をあげられない、立場的には弱いかもしれないけれど、懸命に生きている人たちにスポットを当てている、ほかにはない雑誌です。
パルシステムをとっている方、ぜひ購読してくださいませ!





by naomiabe2020 | 2020-11-19 11:18 | ライターの仕事 | Comments(0)

フリーライター阿部直美のブログ。カメラマンの夫とともに、「お弁当」を追いかけて日本全国を旅しています。日々のちょっとしたことを綴るブログです。


by 阿部直美