私は台所ではかなりおおざっぱな人間だけど、実はぬか床を何年もキープしてきた。
何度も危機は訪れ、そのたびに、表面に薄く張った白い膜(かび?)をスプーンで取り除き、
新たにぬかを混ぜておくと、自然と回復。
しかし、ある時いよいよ回復不可能なくらい面倒を見忘れたことがあり、
恐ろしくて蓋を開ける気が起こらず放置し、最後は「ごめん」と謝りつつ捨てた。
タッパーも捨ててしまった・・・・
ぬか漬けのハイシーズンは夏なので、春先あたりから、
またやりたいなあと思いながら、そのままになっていた。
この夏、実家の母が体調を崩して入院という時、
母のぬか床を東京の家まで持ち帰ることにした。

それが、右側。
おばあちゃんが亡くなった時、母が形見分けでもらってきた甕。
母が入院中、せっせとぬかをかき混ぜて、ぬか漬けを堪能した。
やっぱりおいしい。
母が退院するにあたって、ぬか床を母に返すことになった。
「半分おまえにやるよ」と言われ、母のぬか床から半分ぬかをもらい、
私も再スタートがきれた。(左がうちのもの)
これは、伊賀の山本さんが作った土鍋。
大切すぎて、そのまま飾っていたのだけれど、ぬか床を入れてみた。
いいんだろうか、この使い方。
でも、呼吸ができるからいいに違いない。
ぬか漬け、サイコー。