著者インタビュー

この週末は、嬉しいことが2連発だった。
7月18日(土)の朝日新聞の読書欄、
7月19日(日)の読売新聞の読書欄にて、著者インタビュー。
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実は、ちょっとドキドキだった。
私もインタビューをして原稿を書くライターなので、記者さんの気持ちを勝手に想像してしまう。
先に出る朝日より、
翌日に同じ人のインタビュー記事が出ることになる読売は、記者さんは内心嫌だろうなあと思った。
私だったら、気になるもの。

インタビューを受ける私はといえば、
質問されたことに、精一杯こたえるわけだが、
いかんせん、喋る内容は似通ってくる。(違ったらまた、問題だけど)

こういう場合、読売は掲載日をずらすものなのかな、
いやいや、あえて同じタイミングにするのかな、などと、これまたいろいろ思いを巡らし、
ひとりでドキドキしながらこの1週間を過ごした。

ふたを開けてみると、朝日も読売もあの文字数の中で要所を切り取ってくれて、
素直に嬉しいの一言だ。
朝日の久田さんは、今までも「おべんとうの時間」を読んでくださって、
その取材がどうやって始まったか、に興味をもっていたので、インタビュー中もそのことで盛り上がった。
読売の待田さんは、「おべんとうの時間がきらいだった」というストレートなタイトルから
私に興味をもってくださった。
読売で私の手元にあるノートは、アメリカ留学時代の日記帳4冊!
何か著書と関連のあるものを用意してください、との依頼で引っ張り出してきたノート。
「いやあ、これがそのノートですかあ」と待田さんが感激してくださった。

その隣の、わっぱは新潟・寺泊の「足立茂久商店」の、電子レンジでも使える「わっぱ蒸籠」で、
ちょうど、すぐ脇の棚にあり、カメラマンの方が「これもすてきなのでぜひ」ということで。
このわっぱは、寺泊で代々続くふるい屋の足立照久さん(11代目!)が、今もひとつひとつ手作りしている。
この足立さんがまた、ユニークな方!(手仕事のはなし(河出書房新社)にも出ているのでぜひ!)

本を読んでくれた方が、話を聞きたい、会いたいと言ってくれることは、
書いている間の苦しい時間を帳消しにしてくれる、幸せな時間だ。
この本が、どこかにいる、誰かに届きますように。




by naomiabe2020 | 2020-07-19 11:55 | ライターの仕事 | Comments(0)

フリーライター阿部直美のブログ。カメラマンの夫とともに、「お弁当」を追いかけて日本全国を旅しています。日々のちょっとしたことを綴るブログです。


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