痛い、について

日本農業新聞に隔月で寄稿しております「読書日記」。
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今年に入って、ワタクシ五十肩になってしまった!
去年暮れの、腕が上がらない、から始まり、
今年に入って、洋服の脱ぎ着で身を悶え、
後ろで髪の毛を結ぶのにも、えいやあっと息を整えて気合を入れてゴムを回転させ、
この前は掃除機のコードを勢いよく引っ張り出しただけで、
激痛が走って涙がちょちょぎれた。
なんなのよ、右腕のちょっとのひねりが命取り。
五十肩だなどという、ほわーんとしたネーミングに腹が立つ。
ぎっくり腰、くらいの言葉は欲しい。


東芝エレベータのウェブサイト「FUTURE DESIGN]にて、
「わっしょいニッポン」の新しい記事がアップされました。
群馬県で養蚕と生糸の生産・販売をしている
「蚕絲館」さんの記事です。
https://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/pr/futuredesign/page-23.html

「暮しの手帖 39」連載の「わたしの仕事」
は、自転車屋さんの杉山さん。
(今、書店に並んでます!)

もうすぐ書店にならぶ「暮しの手帖 40」の「わたしの仕事」
は、保育士の矢島さん。

「旅の手帖」2月号 (交通新聞社)
の連載「喫茶店のあるじ」は、長野県上田市の「重澤珈琲」さん。
この連載は、4月号で連載終了です。
・・・・残念。

みなさま、書店で見つけましたらぜひページをめくってみてくださいませ。




# by naomiabe2020 | 2026-01-21 21:00 | ライターの仕事 | Comments(0)
気づけば、2026年が始まっておりました。
今年の仕事始まりは、福井県の取材から。
つづいて、福島県。
福つづきで、なんだかめでたい。
大寒波がやってくる前に行けて、本当に良かった。

さて、まずはお知らせです。
「たかさき絵本フェスティバル」が、
1月24日(土)から2月3日(火)まで、
群馬県の高﨑シティギャラリーにて開催。

これは、NPO法人時をつむぐ会の主催で、
去年、取材した記事はこちら
 ↓  ↓
https://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/pr/futuredesign/page-11.html

「時をつむぐ会」の横山さんのおべんとうも取材しました。
今、飛行機に搭載されております。1月号をどうぞご覧あれ!
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たかさき絵本フェスティバル、私も行きますぞ。




# by naomiabe2020 | 2026-01-21 20:24 | 日々のこと | Comments(0)

最近のこと

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すっぱいカレンダー、「すいかー」の11月もあっという間に終わってしまう。
なんてこった。

東京の我が家にいるのに、まだ、琵琶湖のほとりにいる気分だ。
お寺の茅葺屋根の補修作業を見せてもらった。
下からじゃなく、まさに屋根のすぐ脇で!
葦(よし)で葺いても、ススキで葺いても、稲藁で葺いても、
それが屋根の上にあがると、「茅(かや)」と呼ばれることを初めて知った。
滋賀の近江八幡では、「葦」(よし)で葺く。

職人さんたちが、木槌みたいな道具で葦をトントン叩く音が裏山に響いて、
カラスもカアカア、啼いたりして、
そうしたら、歌声まで聞こえてきた。
屋根の下、
お寺ではその日、近所の人たちが集まって合唱の練習をしていたのだった。
空は青く、目の前に広がっているのは葦の草原で、
泣きそうなくらいに、平和な時間だった。
(すんません、働いている職人さんたちの横で、
こんなにのんきな気分を味わっていました・・・・ワタシ)

茅葺職人が、かっこよかった。
屋根もかっこいいけれど、働く人の姿こそ、かっこいい。
それにしても、葦を差しただけで屋根になることが驚きだった。
私はてっきり、板か何かが裏側にはってあるものだと思っていた。

先月は、「養蚕」だった。
最後の行程を、ぎりぎりセーフで見せてもらえた。
お蚕が繭になったところ。
屋根から吊り下げた木枠の中に、白い繭がきれいに収まっていた。
ぐずぐずしていると羽化してしまうから、
あのタイミングで行けたのは、本当にラッキーだった。
その繭をお湯で煮て、生糸を作るところも見せてもらった。
これまた、しびれた。


こういう昔ながらの手仕事は、
ぎりぎりのところで、生き残っている。
個人の思い、努力でなんとか踏ん張って続けている部分が大きいのだ。
でも、そんなふうに、個人の力に頼っていていいの? と思う。
その人が辞めたら、次がいない。
途切れてしまったら、この日本から消えてしまうかもしれないのだ。

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こちらは、全日空機内誌「翼の王国」11月号。
タミエさんの「おべんとうの時間」です。
滋賀へ行く飛行機の中で、持参したおにぎりを食べながら、タミエさんに再会。
ぶどう農家のタミエさんは、
中学を出てからずっと働きっぱなしで、大変なこともいっぱいあったはずなのに、
好奇心の塊で、何でも挑戦する人で、ひたすら前向き。
雑誌を送った後、タミエさんが言ってくれた言葉。
「あべさんたちが来た後、
なんだかね、自分がおっきくなった気がしたの。
体がじゃないよ」

何よりもうれしかった。
自分のこれまでの人生について、思いつくままに喋ってくれたタミエさんが、
自分自身について、そう思ってくれた。
おべんとうの取材をしていて、本当に良かったと思えた瞬間。

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「旅の手帖」12月号の「喫茶店のあるじ」は、
香川県・こんぴらさんの表参道46段目にある「喫茶ヤオ」さん。
手作りのあんこが絶品。
となりは、老舗写真館。
カウンターの中で珈琲を淹れていても、
お呼びがかかれば、カメラを手にパシャリ。
お茶目な店主の田中さんです。ぜひ、こんぴらさんへ行く方は足を運んでくださいな。
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「暮しの手帖」39
「わたしの仕事」は、自転車屋の杉山さん。
こんなにお客さんが絶え間なくやってくる自転車屋は初めてみた。
結婚の申し込みを5回した、という杉山さんと奥さんの掛け合いの面白かったこと。



つづいては、ウェブ媒体。
「東芝エレベーター」さんの「FUTURE DESIGN」というページで
連載をしている「わっしょいニッポン」

https://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/pr/futuredesign/page-17.html

(東芝エレベーター わっしょいニッポン のキーワードで検索してください)

「深谷シネマ」の看板絵を描いている浅香さんのアトリエにお邪魔しました。
浅香さんは、コンサートのバックやテレビ番組の背景画などを描いてきた画家。
ドリフターズの番組やベストテンの背景画も描いていた、とのことで、
昔のアルバムを見せてもらいながら、なんとも懐かしい気持ちに。
深谷シネマの館長、竹石さんの話も魅力的なのでぜひ読んでくださいませ。















# by naomiabe2020 | 2025-11-23 15:05 | 日々のこと | Comments(0)

温泉の効用

長野県にある鹿教湯(かけゆ)温泉の宿に泊まった。
家族経営の小さな旅館で、トイレと洗面所は共同。
風呂は男女別だけれど、洗い場は2つで浴槽も小さめだった。
湯量は豊富らしくて、たぶんかけ流しのお湯だ。
いっぺんに入れるのは2人までだから、タイミングが大事だなあと思いながら、
小さな子どもとお母さんが風呂を出たのを見計らって、風呂場へ直行。
髪と身体を洗って湯舟につかったころ、
年配の女性が、よっこらしょ、と手すりをつたいながらやってきた。
「どちらから?」と聞かれて「東京です」とこたえると、
「あらー、同じ。私はねえ、スカイツリーの下あたりよ」とのこと。
そのうちに、もうひとりお仲間がやってきて、
「スカイツリーの下から来たのよ」と同じ会話から始まった。
85歳と87歳の2人旅で、「ここに5泊もするのよ」と愉快そうに笑う。
「なんか、もうねえ、年をとってるからあちこち行けないの、のんびり旅なのよ」と。
ふたりとも、連れ合いはとっくのとうに亡くなって、
最近どちらも愛犬を失って、さみしくてふさぎ込んでいてもいけないから、
旅行に行こう、と誘い合ったとか。
部屋で、ふたりで絵を描いているらしい。
87歳のおばあちゃまは、浴槽の階段に腰を掛け、
85歳のおばあちゃまは、私の向かい側で肩まで湯につかり、
「ああ、いい湯だねえ」とホトケサマのような笑顔だった。

「人生いろんなことがあるじゃない。
つらいことも大変なこともあるんだけど、
ちゃんと、乗り越えられるのよ。
うん、そうなのよ。大丈夫よ。ちゃんと乗り越えられるんだから」

たぶんおばあちゃんたちは、自分自身の人生を振り返り、
自分に言い聞かせるように、そう言ったんだと思う。
でも、私は、
急に込み上げてくるものがあって、我ながらびっくりした。


その少し前、久しぶりに母に会い、
つくづく、母との関係は難しく、
どこまでいっても平行線で堪えがたいなあ、と思っていた。
母から逃げたいけれど、親子ゆえに逃げられない。
重すぎる。

おばあちゃん二人組は、
突然あらわれた応援団みたいだった。
あんなに可愛らしい笑顔で、大丈夫よ、と言われ、
もうそれだけで、すごい力だった。

こんなこともあるのだなあ。












# by naomiabe2020 | 2025-10-23 16:56 | | Comments(0)

雑誌の連載

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「翼の王国」の10月号。
沖縄・今帰仁村で黒糖をつくる與那さんのお弁当。
何年も前に別件の取材で沖縄北部を訪れた時、
たまたま道の駅で購入したのが、與那さんの「共栄社」の黒糖だった。
そこの売り場のおばちゃんが、とっても気さくな人で、
「昔ながらの手作りで黒糖を作ってるのよー」という言葉をずっと覚えていて、
このたびの取材に結び付く。

釜炊きの黒糖づくりを見せてもらった。
炊きあがったばかりの黒糖は、バットの上に伸ばすとすぐに固まる。
まだ余熱の残る黒糖は、
ほろほろっと口の中でとけて、得も言われぬおいしさだった。

とにかく目を見張ったのは、作業後の徹底した掃除。
砂糖の粒ひとつ、落ちていない。
道具もなにもかも、ぴっかぴかだ。
「そうじゃないと、アリさんの行列になっちゃうからねー」と言われて、
ああ、そうだった、と大きく頷く。
前に沖縄の民宿に泊まった時、
食べかけのお菓子を机に置いておいたら、
アリの行列ができてしまった。
ひえーっとのけぞった。
子どもの頃には、そういう経験があったけれど
いつからか、
家の中に砂糖がこぼれていても、
甘いものでべとべとしていても、
アリがそれを嗅ぎつけて、ずかずかと家の中までやってきて行列をなす、なんてことはなくなった。
沖縄のアリは、生命力が強いのかもしれないなあ、と思った。

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「暮しの手帖」38号
連載「わたしの仕事」 写真はキッチンミノルさん。

今回は、植物学者の田中伸幸さんのお仕事の話。
NHKの朝ドラ「らんまん」で様々な植物が登場したが、
その監修を担当されていたのが、この田中さん。
実は取材の後で、たまたまニュース番組を見ていたら、
田中さんがオンラインで登場して、植物についての解説をしていた。
北海道大学のキャンパスで、まだ国内では未確認とされる
猛毒を持つ植物が発見されたとのことだった。
触ると皮膚が炎症を起こすらしい。

よくわからない植物があれば、
田中さんに聞こう、となるわけだ。

田中さんは、国立科学博物館の研究者で、
取材は、つくば市のハ―バリウムにお邪魔した。
すごい方なのだけれど、とてもチャーミングでユーモアたっぷりの方でもある。
そして、タフガイだ。
インタビューの日、「このあとミャンマーのカカボラジ山の麓へ調査に行くんですよ」とおっしゃり、
私は家に帰ってから、カカボラジ山を検索して、
ぎょぎょっとなった。
すごい場所だ。山に登るわけではないとはいえ、幻の山の麓だ。
後日の「密着の日」(一日の仕事に密着)
元気な田中さんにお会いできてほっとした。
旅の写真を、ひとつひとつ見せていただき、
この仕事をしていて本当に良かったな、と思った。

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旅の手帖10月号
「喫茶店のあるじ」は、
静岡県伊東市の「See The Forest」さん。
夏だったし、きっと道が混んでいると思い、
海コースではなく山コースを選んでカーナビを頼りに行った。
ら、最後が山道くねくねになり、
どう見ても、山の作業道に迷い込んだみたいな感じだった。
車酔いをして、へろへろしながら到着。
いただいたアイスコーヒーがおいしくて、ああ生き返った~とひとごこちつく。
若い夫婦が切り盛りするお店。
誌面には写真をのせられなかったけれど、
バインミーもおいしかった。
手作りのプリンもチーズケーキもキャロットケーキも、全部が私好みだった。






































# by naomiabe2020 | 2025-10-07 17:10 | ライターの仕事 | Comments(0)

フリーライター阿部直美のブログ。カメラマンの夫とともに、「お弁当」を追いかけて日本全国を旅しています。日々のちょっとしたことを綴るブログです。


by 阿部直美